ユリスナルダンの魅力は、何といっても類まれな開発力と創造力!これは機能にもデザインにも活きており、ユリスナルダンらしさに昇華されています。
とりわけ機能面において、2001年にシリコン製脱進機を用いた「フリーク」を発表したことは特筆すべき点です。ブルガリ 時計 アルミニウムこれは、同社自身が「革命」と評価する逸品で、今なお同社のアイコニック・タイムピースといった存在です。
このフリークは、中央に軸をもつムーブメント自体が回転することで時・分を表示させるという、驚くべき機能を持った逸品です。これに加えてリューズを持たず、唯一無二のデザイン性を獲得するに至りました。
この個性的な機構やデザインもさることながら、さらに特筆すべきは「新しい脱進機」が採用されたことです。
脱進機は時計の精度を司る、きわめて重要なパーツです。一方で磁気帯びや温度変化,衝撃に弱く、ちょっとの外的要因ですぐに精度を狂わせてしまうといった弱点を有していました。
そこでユリスナルダンではフリークの脱進機に、シリコンを用います。
今でこそパテックフィリップを筆頭に、脱進機にシリコンを使うケースが増えつつありますが、これに業界で真っ先に目をつけたのがユリスナルダンで、以降、同素材のパイオニア的存在として語られることとなりました。
ちなみに2007年にはこのシリコンにさらにダイヤモンドをコーティングした「ダイヤモンシル」を。2019年にはコンセプトウォッチとはなるものの「フリーク ネクスト」において全く新しいシリコン製脱進機がリリースされました。これはシリコンで一体成型された「ユリス・ナルダン アンカー脱進機」にやはり全く新しいシリコン製調速機「フライングオシレーター」を搭載した超革新時計。